素描LXXXVIII

Category : 素描



アイスコーヒーのグラスの中に
存在する
苦味だとかそんなものは。
今君と喧嘩している
このテーブルの上で
無駄に存在を主張して
舌に残る。
求められた懺悔の言葉のように。

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

Category : つぶやき

どんなことがあっても
手放せないものがある

炎天下の路上で
拳を固める君に
僕は顎先から汗を落としながら
ただ
聞き入る他はなかった

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

Category : つぶやき

何かを変えたとき。
何かが始まるのかと思ったのだが
何も始まらなかった
その結果に
淋しさを覚えながらも
安堵している。

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

天啓などない。
あるのは虚妄と願望が
入り乱れた合金、
あるいは
求められた救い。
そこに正解はなく
結果の責任は自身にしか負えない。
迷信と妄言に身を浸し
麻酔のように心を鈍らせ
刹那的に痛みをやらげでも
傷は深く心を腐食させて行く
その臭気たるや
花をも枯らす、
理性という名の。

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

素描LXXXVII

Category : 素描


何も言えない
口を開けば
凶器が飛び出すことを
理解していたので
(沈黙を選んだのは
打ちのめされる砂袋の覚悟)
唇の端がわずかに塩辛いのは
噛み締めて滲んだ血か
溢れ伝い落ちた涙なのか

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

幾つ分の愛を
転がして
君は
コインランドリーに駆け込んだのか
(果たして
スプーンで計るべき夢の量も間違えて)
草原にひるがえる
あらゆる言葉を洗い落としたまっさらなシーツを干して
それを満艦飾と呼んで
幾つ分の愛を転がして
君は
いつ帰ってくるのか
僕は未だ
待っている。

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

素描LXXXVI

Category : 素描



本を読まなくなりました
言葉が舌から消えました。

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

Category : つぶやき

その鯨は歌わなくなりました
深く潜ることに夢中になりすぎて
気がつけば上も下も分からなくなり
いつしか星空へと泳ぎすすんでいました
星々の光中を
まだまだ、まだまだと
(それが海であったならば、海底と云うものが存在していたのですが)
ひたすらに泳いで行きました。
鯨のために祈りましょう。

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

Category : つぶやき

つぶやくだけの言葉が
頭から
みなこぼれ落ちてしまって
舌の上には何も残らない。
そんな日常

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

Category : つぶやき

その空が穏やかであったので
今日という日が救われた。
深呼吸する駅のホームで
鳴り響くは発車のベル。
このままどうかと
日常に祈る。

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ジャンル: 小説・文学

素描LXXXV

Category : 素描



散る花に埋もれながら
世界を見渡して
ただ
人の言葉に耳を傾ける
神様がいるものならと
切に願った。

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

Category : つぶやき

何がベストか
わからない
集中する
闇の中
ベターを追い続けて
息が切れる
それでもベストが
訪れる瞬間を諦めきれずに
追いかける
闇を抜けるまで

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

Profile

羽島 貝(hajima, kai)

Author:羽島 貝(hajima, kai)
1973年 東京生まれ
代表著書:羽島貝詩集『鉛の心臓』
日本詩人クラブ会員
日本現代詩歌文学館振興会会員
球体関節人形師
Twitter→羽島貝@hajima_kai

中年が詩を綴る日々。

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