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羽島 貝(hajima, kai)

Author:羽島 貝(hajima, kai)
1973年 東京生まれ
代表著書:羽島貝詩集『鉛の心臓』
日本詩人クラブ会員
日本現代詩歌文学館振興会会員
球体関節人形師

中年が詩を綴る日々。

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素描LVII




ののしりの言葉が
いくらでもわいてくる夜は
眠ってしまおう
犬のように
まるくなって







テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描LVI







隣家から流れてくる音楽に
ハミングした日






テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描LV







ゲームをするような感覚で
会話をする君に
自分は時々
ついていけない






テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描LIV







ぼんやりとした不安が
わだかまって
部屋の隅を転がっている






テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描LIII







見えなかった楽譜を
奏でる君のピアノは
絶大な自信と誇りに満ちて
どうにも僕を
責め苛んだ










テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描LII



君が
病院の待合室に流れる
音楽のような眼差しで
僕を見るので

たぶん









テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描LI



もう一度
もう一度と
望み
願い
乞いても
すでに戻らないことは
わかっている。






テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描L







どんなにか待っていた
解答を
ボールのように放る君
のびやかに弧を描いて
(すべての方程式はその中に)
賞賛されるべきは
時間という点において
すでに
リミットはギリギリだった
ということ






テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描XLIX




言い出せなかった言葉がある時
胸の肺腑の底に
ひたひたと
冷たい水のたまるような



テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描XLVIII










渇望している
言葉が
手のひらの中に
落ちてきた時










テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描XLVII










降りこめる
雨が
ページと言うページを
浸水させたので
僕はやむなく
傘を探した。








テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描XLVI











情熱が
ひたむきさが
あふれ
こぼれるのは
たとえそれが
マンホールの中だとしても
変わることなく









テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学