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Author:羽島 貝(hajima, kai)
1973年 東京生まれ
代表著書:羽島貝詩集『鉛の心臓』
日本詩人クラブ会員
日本現代詩歌文学館振興会会員
球体関節人形師

中年が詩を綴る日々。

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ロッカーの中から





二度と戻ってくるなと僕は言い聞かせたのに
ガランガランとバケツの奴は
あちらこちらをアスファルトにすり減らして
僕の後ろをついてくるんだ。
横断歩道でトラックに轢かれペシャンコにされたのに
奴ときたらまだ追いかけてくるんだ。

(水なんてもう汲めやしない)

「いいかお前は影じゃないんだ」

何遍もそう諭してやったのに
奴はまだ僕の靴底にへばりつこうと
隙を見ると足の下にもぐり込んでくる。
頼むから誰か!
貴様はブリキのバケツだと
そう言って聞かせてやってくれ!
ああ貴様はバケツなのだと!
あるいは
お前はかつてバケツであったと

このブリキのもはや塊に!










テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学