侮蔑の椅子

Category : 現代詩




その椅子は侮蔑の椅子だった。

座らされた僕は
肘掛けに両腕をくくりつけられ
逃げられない。

罵声で浴びせかけられた侮蔑が
顎から滴っている。
焦燥感で
真っ赤に焼けついていた額を
侮蔑が徐々にさましていくのがわかる。

やがて
頭部全体が
鼻先から頬にかけて順に
すっきりと侮蔑は乾いていった。

ほどけ落ちる縄

その椅子は侮蔑の椅子だった。
ただ、不必要であるとはもはや思えなかった。










テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

Profile

羽島 貝(hajima, kai)

Author:羽島 貝(hajima, kai)
1973年 東京生まれ
代表著書:羽島貝詩集『鉛の心臓』
日本詩人クラブ会員
日本現代詩歌文学館振興会会員
球体関節人形師
Twitter→羽島貝@hajima_kai

中年が詩を綴る日々。

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