「あ」と
小さな悲鳴を上げて
彼女は
駅の馬鹿長い階段の最上段から
見事に転がり落ちたんだ。

そんな彼女を救うのは

この僕が

(この僕に
 この僕こそ
 この僕だけが)

この愛で

(この愛は
 この愛さえ
 この愛ならば)

きっと彼女を救ってみせると

(そうとも僕は彼女を愛してる)

それなのに君ときたら
派手にもんどうりうってみせて

(頭からベッシャリと
 濡れた音を立てて着地して)

嗚呼 なんて僕に恥をかかせるんだ。

(みっともない吐瀉物みたいに
 そこら一面に顔を散らかして)

僕はこう問おう
君は僕のことを愛してはいなかったのか、と。









テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

Profile

羽島 貝(hajima, kai)

Author:羽島 貝(hajima, kai)
1973年 東京生まれ
代表著書:羽島貝詩集『鉛の心臓』
日本詩人クラブ会員
日本現代詩歌文学館振興会会員
球体関節人形師
Twitter→羽島貝@hajima_kai

中年が詩を綴る日々。

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