Profile

羽島 貝(hajima, kai)

Author:羽島 貝(hajima, kai)
1973年 東京生まれ
代表著書:羽島貝詩集『鉛の心臓』
日本詩人クラブ会員
日本現代詩歌文学館振興会会員
球体関節人形師

中年が詩を綴る日々。

Category
Mail

name:
mail:
title:
note:

Calendar
02 | 2012/03 | 04
sun mon tue wed thu fri sat
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
Search
Monthly archive
"Blog-tomo"

The Lamps of Heaven
Do you become a "Blog-tomo"?

この人とブロともになる

Link
QR
QR

穴の愛







僕が嫌いなあの人の顔には
黒い二つの穴がある。

いつもその穴はこっちを見ていて
睨み返すと吸われてしまう。

(いったい僕の何を奪おうというのか?)

その目玉の眼窩にて
露出した僕の皮膚に吸いつき
貪るように眺めるのだ。
それは実に卑しい感触で、
皮膚を啜るせせり音が
耳の奥にこべりついて
はなれない。

(蛭のように吸いつく顔)

やがて皮膚は融解し
穴へズルリと吸われていくのだ。

(あの人のうっとりした口元までもが
 卑しいものに感じてしまう)

僕はあの人が嫌いなんだ

(このままじゃ僕は視殺死体に)

だから
その愛は捨ててくれ。










テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学