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Author:羽島 貝(hajima, kai)
1973年 東京生まれ
代表著書:羽島貝詩集『鉛の心臓』
日本詩人クラブ会員
日本現代詩歌文学館振興会会員
球体関節人形師

中年が詩を綴る日々。

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『水・空気・食物 300人詩集』に参加させていただきました。

a-300.png


『水・空気・食物 300人詩集 ― 子どもたちへ残せるもの』
A5判/408頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-166-9 C1092
定価:2,000円(税込)


先日コールサック社さんより発売されたアンソロジー詩集
『水・空気・食物 300人詩集 ― 子どもたちへ残せるもの』
に参加させて頂きました。

 第四章 雨、風、雲、空、空気 内
 羽島貝 「冬雨(とうう)」

環境経済と云う言葉があります。
自分の大学の卒論は、しっちゃかめっちゃかな水資源の経済論だか環境論だか、
そんなお粗末な物しか出来なかったのですが。

子どもたちへ――すべての動植物へと受け継ぐべきこの美しき財産を
詩にするという試みに拍手を送ります。



テーマ:刊行案内
ジャンル:小説・文学

素描XXXIII









下げて行くツラがまるでないので
いっそ
素っ首叩き落としてしまおうかと
思ったのだが
手頃な刃物が見つからない。








テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

帰路

たとえば
秋葉原駅内で
身をまるめ
電光掲示板の上で眠る
二羽の鳩のことなどを、だ

たとえずとも

そんな鳩らを目で追いやる
ビニール袋を下げた
ホームレスの
中高齢労働者などの、だ

くたびれきって
もはや
よれよれになってしまったその
垢染みたYシャツの
後ろ襟首のような、だ

そんな

そんな顔をした自分が
山の手線の車窓に映り
やがて
上野聚楽のにぎにぎしい
ネオン灯にかき消されて、だ

家路は遠い。


テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

夢で見たかもしれない話

そこは商店街の真っ只中で
鼠色をした背広を着込み
黒縁の眼鏡をかけた中年男が
下を向いてうろうろしていた。

「どうかしたんですか?」
「ええ、名前を落としたんですよ」
「名刺か名札か何かですか?」
「いえ、ですから名前を落としたんですよ」

その男は
下を向いてうろうろしていた。


テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

告白

僕は
君に

誰かの何かになって欲しくなかった。

君に

君だけのそれであって欲しかった。

気がつけば君は
誰かの何かに酷似しつつあった。

(僕にはそれを
 押し留める権利がない。
 無力にも
 君だけのそれが
 誰かの何かとすり変わっていくのを
 見ていることしか出来ない)

この屈辱感は僕が
君だけのそれに魅かれていた所為なのだ。

もう誰かの何かとなってしまった君には
たぶんわからない。

そしてもう僕にも
君が何の様であったのか
今は思い出せないし
君を見分けることも出来ない。

出来なくなってしまった。


テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学