静かに
満ちるのを待っている

(時には戦略的に攻めなければならないことも
 あるやもしれないが)

夜に積もる雪のはかない音が聞こえるくらいに

(かつて掛けてもらった
 毛布の温もりを思い出しながら)

じっと
その時を待っている

数々の失った物や人や立場が
少しずつ
少しずつ
あるものはもう戻らず
あるものは帰ってきてくれた

(そうしてそれが多分
 元からの自分の許容量)

静かに
満ちるのを待っている

その朝も

プラットホームに立ちながら
そう
あともう少し

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

Profile

羽島 貝(hajima, kai)

Author:羽島 貝(hajima, kai)
1973年 東京生まれ
代表著書:羽島貝詩集『鉛の心臓』
日本詩人クラブ会員
日本現代詩歌文学館振興会会員
球体関節人形師
Twitter→羽島貝@hajima_kai

中年が詩を綴る日々。

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