失恋キング

Category : 現代詩





蛇口とマンホールの蓋の
愛らしさについて語り合う従弟妹たちよ聞いてくれ
僕は地下室に恋をして
告白をしたその日のうちに
完膚無きまでにふられてしまった

(縞模様のネクタイはそんなにも悪いのか)

ああ なんてクールなペンキ塗りの鐵扉!
その艶やかなベージュのたまらなさ
エントランス横の下り階段の入り口から
チラリと見えるセクシーさに
僕はすっかりまいっていたのに!

(それともピンクの靴下がまずかった?)

送るなら薔薇よりも60Wの電球だったのよと
蛇口派の従妹が振り返って云った。
マンホールの蓋派はソケットが肝心だと
声をひそめて僕の耳の耳元に囁いた。

(それきり二人はもう僧侶の行進は
「発進」で号令されるべきかどうかを
 議論し始めている)

ああ 僕の麗しの地下室ちゃん!










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テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

Profile

羽島 貝(hajima, kai)

Author:羽島 貝(hajima, kai)
1973年 東京生まれ
代表著書:羽島貝詩集『鉛の心臓』
日本詩人クラブ会員
日本現代詩歌文学館振興会会員
球体関節人形師
Twitter→羽島貝@hajima_kai

中年が詩を綴る日々。

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