その床屋の理髪師の鋏は、研ぎ澄まされていたのか、否か。

Category : 現代詩

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王様の耳はロバの耳だなんて
叫ぼうにも
井戸がなかったので
僕は
やむなく
ポリバケツの中へ
叫んでみた

(衝撃の事実というやつを)

翌朝

定刻通りにポリバケツの中身は
処理場へと運ばれていった。

(処理場の煙突から
 立ち上る
 煙の行く末は
 果たして)

彼の理髪師が
最後にどうなったのかは
もう覚えてはいない
けれど


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テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

Profile

羽島 貝(hajima, kai)

Author:羽島 貝(hajima, kai)
1973年 東京生まれ
代表著書:羽島貝詩集『鉛の心臓』
日本詩人クラブ会員
日本現代詩歌文学館振興会会員
球体関節人形師
Twitter→羽島貝@hajima_kai

中年が詩を綴る日々。

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