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羽島 貝(hajima, kai)

Author:羽島 貝(hajima, kai)
1973年 東京生まれ
代表著書:羽島貝詩集『鉛の心臓』
日本詩人クラブ会員
日本現代詩歌文学館振興会会員
球体関節人形師

中年が詩を綴る日々。

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何かの1ページだった







路上に穿った穴に
たっぷりとたたえているのは
ページ、であった。

その紙面に浮かぶ男の背が
見る間に沈んでいったかと思うと、
あっという間に文字だけになった。

そこには

「それは神がすることだから
 素晴らしいんじゃない
 人間がすることだからこそ
 素晴らしいんだ」

の一節が

(もはや誰の一節だったかも定かではない)
 
ふとした瞬間
私の目の前の空間が、紙のように
べろんとむけて
瞬く間に
路上の穴は姿を消した。

春の逃げ水のようだった。









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テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学