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Author:羽島 貝(hajima, kai)
1973年 東京生まれ
代表著書:羽島貝詩集『鉛の心臓』
日本詩人クラブ会員
日本現代詩歌文学館振興会会員
球体関節人形師

中年が詩を綴る日々。

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素描XLIV









陽だまりに
砂時計を置いて
歩き出す
道々
ポケットに小石だの花だのを
つめこみながら










テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描XLIII










今日
僕を生かせてくれた
あたたかい食事だとか
あたたかい毛糸だとか
あたたかい詩集だとか
どれとしてひとつも
誰かの手を経なかったモノはなかった。
そのぬくもりを
明日は僕の手もつくりだしたい

願う夜









テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描XLII









読まれなかった言葉は
美しい模様だ。










テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描XLI










なぜ僕は笑いという薬に
取り憑かれてしまったのか
ほんのささいな傷口に
笑いを服用したばかりに。
(それはそれは眦に涙が浮かぶほどの劇薬で)
あとはもう
際限なく笑いを必要とすることだろう。











テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描XL






完璧主義者が求めるベストとは結局のところ
はるけき彼方に在るものなので
自身がとる行為は残念なことに
ベターにしかならない。
そのパラドックスを拭うハンカチは
隣人達が心配のあまり握りしめた手の中で
すでに――揉みくちゃになっている。










テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描XXXIX











あの日
その身に投げかけられた言葉が
いつか
身体中をめぐって口元へと浮かび上がる日が
いつか
静かに来ることを待っている。









テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描XXXVIII








縫い閉じられた唇が
かたちづくる笑顔は
そう無気力なものでもない










テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描0











愛するということと
尊敬するということは
はっきり言って同意義だ。

ふたつはけして、離れてはならない。

(尊敬なき愛は呪縛だ。
 愛なき尊敬は嫉妬だ。)

その事さえ覚えていれば
すべてがうまくいくだろう。









テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描XXXVI






ぬかるみに足を取られそうになりながら

歩く

(取られたら
 しばし泥のなかに寝転んで
 また立ち上がる)

誰でもない
誰も視野に入れない
自分の道の上を

その姿は不器用だけれど器用、なのだそうだ。










テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描XXXV











事実という事象は
確かにひとつだろう
けれど
正しさや真実は
おそらく
ひとつではない。









テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学

素描XXXIV









もしもその正しさというヤツを
相手の同意を得ずにふりかざしたのならば
その正しさというヤツがたとい
どれだけの色男であったとしても
それは
精神の強姦でしかないだろう。








テーマ:自作詩
ジャンル:小説・文学