素描LXV

Category : 素描




可愛いあの娘の
ひるがえるフレアスカートの
水玉模様のような
そんな幸福感を。


テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学


盗まれたものは
たぶん
他の誰かの盗まれたものと
たぶん
公園のベンチなんかで
たぶん
ひなたぼっこでもしているに違いない

(やさしい盗人は
 そっと盗み取って行く
 穿かれてしまった心だとか
 欠けてしまった夢だとか
 そんなものを)

あたたかな陽の光をうけて
盗まれたものは
たぶん
きらきらとかがやいている
たぶん

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

素描LXIV

Category : 素描



それは静かな毒でした。

淡雪のように降り積み
やがて、一面を覆い尽くし

静かに
とても
静かに

けれども確実に
貴方の希望をも覆い尽くすような。


テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

素描LXIII

Category : 素描




その言葉を守りたくて
この言葉を吐いた


テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

素描LXII

Category : 素描




破れてしまった風船ガムは
苦笑とともに ゴミ箱へ
それはけして
破れてしまった夢とは
同等ではない。


テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

素描LXI

Category : 素描




雪原
そのクレバスに放り込まれた
心臓が
ルビーのように鼓動している
それは君の
或いは僕の。






テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

素描LX

Category : 素描



その距離は

ほんのわずかな差で
到達点か否かを
残酷に表していた。

(フラッグを
 掴み取るために伸された手も
 空を切るばかり)

その距離は確かに存在し、隔てている

両者を。

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学



なんのことはない。
Twitterをはじめました。


羽島貝
@hajima_kai


何のひねりもない。
よろしければ繋がってやってください。(笑)


テーマ: 日々のつれづれ
ジャンル: 日記

素描LIX

Category : 素描




さもあらん

君が言ったので

僕は

ただ

微笑んでみせることしか
出来なかった


テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学


ソファの陰から顔を出した疑問

「この世には詠いあげるだけの価値ある事象があるだろうか?」

愚問ゆえ

コップに注ぎ込んで
ひと飲みに

では

テーブルの上に残された

「詠うということの重要性は?」

という質問には

失笑と冷笑を浴びせかけて
鎮火

(書けないという苦しさは
 尚且つ書きたいという欲求があるがゆえに)

もどかしく込み上げる
言葉にならない言葉を

今日も

舌の上からとりあげて

詠う

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学


探し続けている詩人が
もしも
詠わなくなっていたらば

そこに

絶望の鸚鵡が現われて

繰り返す
繰り返す

過去の睦言

(言葉は死なない
 そこに読む人のある限り)

ランプに灯りを点して
旅に出る

本当に
探し続けていた詩人が
詠わなくなったのか

その目で
その耳で

確かめるまでは

テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

素描LVIII

Category : 素描




その
ハーモニーならば
知っている
眠っている間に
心臓の底に流れていた
血の中に沈みこんだ
そんなハーモニーだ



テーマ: 自作詩
ジャンル: 小説・文学

Profile

羽島 貝(hajima, kai)

Author:羽島 貝(hajima, kai)
1973年 東京生まれ
代表著書:羽島貝詩集『鉛の心臓』
日本詩人クラブ会員
日本現代詩歌文学館振興会会員
球体関節人形師
Twitter→羽島貝@hajima_kai

中年が詩を綴る日々。

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